本と映画と時々語学

書評、映画評など書き綴りたいと思います。

映画『17歳』

フランソワ・オゾン監督による、ある少女の一年を追った映画をご紹介します。 たくさんの人にあまねく響く内容ではないかもしれませんが、個人的にはかなりポイントの高い映画です。 性的描写の多い映画なので、苦手な方はスキップして頂いた方がいいかもし…

ドラマ『やまとなでしこ』

愛かお金か、というテーマに挑んだラブコメのご紹介です。 主人公の強烈なキャラクターと、一貫したテーマでたくさんの人が夢中になった本作。 再放送にあわせ、ネタバレありのレビューを綴ってみます。 あらすじ 桜子の強烈なキャラクター 幸せを探さない欧…

映画『ダウントン・アビー』

大好きなドラマシリーズの劇場版を観たのでご紹介します。 端的に言ってドラマファン歓喜!な内容です笑 ネタバレしながらレビューを綴ります。 あらすじ 懐かしのメンバー健在 映像作品として おわりに あらすじ ダウントンに、英国国王夫妻が視察に訪れる…

映画『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』

以前紹介記事を書いた小説がパワーアップされて映画になっていましたのでご紹介します。 イマドキの子なのに憎めない素直な主人公に、だんだんと感情移入してしまう珠玉の名作です。 ネタバレを含みます。 あらすじ 原作との比較 細部に宿る監督の魂 新米社…

映画『ROMA/ローマ』

2019年アカデミー賞外国語映画賞・監督賞・撮影賞を受賞した作品をご紹介します。 映像の美しさと静かなストーリーが相まって、何とも余韻が染みる映画です。 アメリカ映画なのですが全編スペイン語で、一部ミシュテカ語が話されています。 最後までネタバレ…

ドラマ『ザ・クラウン』

Netflix制作のドラマ、『ザ・クラウン』をシーズン1からシーズン3までコンプリートしたのでご紹介します。 最序盤では「同じ英国ドラマの『ダウントン・アビー』の方が面白かったかな?」と思っていましたが、だんだんと視聴ペースが上がっていきました笑 …

映画『リンドグレーン』

北欧を代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの若き日を綴った映画のご紹介です。 原題は原語(スウェーデン語)で"Unga Astrid"、英語で言うと”Young Astrid”(若き日のアストリッド)だそうです。 基本的には彼女の本を読んだ人を対象にした…

映画『愛を読むひと』

ドイツ留学中に現地で観て、今般再鑑賞した映画です。 数奇な恋愛の話かと思いきや、ナチスドイツの罪を問う重々しい展開に後半は圧倒されがちになります。 最後までネタバレします。 あらすじ ハンナの葛藤 ハンナの秘密 マイケルの反省 ハンナと本 ナチス…

映画『マリッジ・ストーリー』

ある夫婦の離婚を描いた秀作映画をご紹介します。 離婚未経験の既婚者、という状況で観てみて出てきた感想を、ネタバレしながら率直に綴っております。 あらすじ 離婚というテーマ チャーリーの苦悶 ニコールが望んでいたこと 対等なパートナーでいるには お…

時間がキーワードになる映画6選

6月10日の時の記念日にちなんで、物語の中で時間がキーワードになる映画6本をまとめてみました! 1.アバウト・タイム~愛おしい時間について 2.きみがぼくを見つけた日 3.ベンジャミン・バトン 数奇な人生 4.君の名は。 5.青天の霹靂 6.バック…

長くて濃い!大長編映画9選

巣ごもり期間中にアップロードすべきだったのですが、今更ながら。 時間長いなあ…と敬遠してしまうけれど、是非観てほしい!と思うおすすめ大長編映画をご紹介します。 歴史を語る大河ドラマ アラビアのロレンス(207分) 風と共に去りぬ(231分) ゴッドフ…

映画『ラヂオの時間』

自粛中だからこそコメディで笑いたいなと思い観てみたら、想像以上に面白かったのでご紹介します。 三谷幸喜監督作品で、若かりし頃の唐沢寿明が大活躍しています。 遠慮なくネタバレします。 あらすじ ラジオドラマの生放送に向けてリハーサル中のスタジオ…

映画『誰もがそれを知っている』

スペイン映画史上最強カップルが出演するサスペンス映画をご紹介します。 監督は、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアスガル・ファルハディ監督です。 遠慮なくネタバレします。 あらすじ 映像作品として 閉ざされた社会と秘密 何が正しいのか おわりに …

ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』3

前回は各キャラクターについての想いを語りましたが、今回は心に残った名言について語っていきたいと思います。 小説でも映像作品でも、ファンタジーは大きなテーマや抽象的な命題を語るのにとても適していると実感する名言たちです。 権謀術数に関する名言 …

ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』2

ついに完結してしまったシリーズを先日観終えたのでご紹介します。 終わってしまったショックというか、最終回を観た後はGoTロスで暫く悲嘆に暮れておりました。。。 ファンの思い入れがあまりに強すぎて、撮り直しを乞う署名運動が展開されたり、スターバッ…

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』

不思議な展開で先の読めない邦画をご紹介します。 最後までネタバレしますのでご容赦ください。 あらすじ 七海という女性 不思議な仕事と真白 真白の母と安室 人とつながること おわりに あらすじ 派遣で教師の仕事をしていた皆川七海は、学校での仕事に身が…

映画『天気の子』

遅くなりましたがせっかく観たのでレビュー書いてみます。 『君の名は。』とは一概に比較できない作品で、賛否も分かれているようですが、そのへんも詳しく触れたいと思います。 最後までネタバレしますのでご承知おきください。 あらすじ 伊豆諸島に住む高…

映画『スウィングガールズ』

邦画を代表する青春コメディをご紹介します。 よく、同じ矢口監督の『ウォーターボーイズ』と対で紹介されていますが、まさに邦画青春コメディ分野の双璧と言っていい面白さでした。 あらすじ 東北地方の田舎の山河高校に通う友子は、夏休み中の補習授業に辟…

ミュージカル『レ・ミゼラブル』

先日、ロンドンでレミゼを観る機会がありましたので行ってまいりました。 ハリウッド映画版(ヒュー・ジャックマン主演)や、フランスTV映画版、原作小説を4/5読破した状態で観劇しました。 当日感想をメモした文章が、後から読み返しても興奮と躍動感に溢れ…

映画『万引き家族』4

ついに最後の人物、祥太のことを書く記事がやって参りました。 めちゃくちゃ長くなりました。。。 これまでの記事はこちらです。 映画『万引き家族』 - 本と映画と時々語学 映画『万引き家族』2 - 本と映画と時々語学 映画『万引き家族』3 - 本と映画と時…

映画『万引き家族』3

思いが有り余る『万引き家族』のレビュー3記事目です。 これまでの記事はこちら。 映画『万引き家族』 - 本と映画と時々語学 映画『万引き家族』2 - 本と映画と時々語学 本記事では亜紀について書きます。 亜紀と祥太について書くつもりが、亜紀ソロで一記…

映画『万引き家族』2

前記事に引き続き、主人公家族の一人一人について書いていきます。 前記事はこちらです。 映画『万引き家族』 - 本と映画と時々語学 信代 信代は元夫のDVから救ってくれた治と内縁関係で、母親からの愛情を受けられなかった子ども時代を生き直すかのように、…

映画『万引き家族』

どうしても書きたかったので書いてみました。 自然な演出は、他の是枝監督作品と同様に健在です。 『誰も知らない』より身近なテーマを扱ったストーリーでしたので、より多くの人の感情や思考を揺さぶったり考えさせる作品だったと思います。 有機的ながら、…

レビュー執筆時に参照するもの

レビューを書く時に、自分の記憶だけを頼りに書く時もあります。 しかし、念のため登場人物の名前を確認したり、脚本や監督にまつわるエピソードを調べるため、あるいは自分以外の人がどう感じたか知りたいために、何かしら参照することも多いです。 そうし…

映画『リメンバー・ミー』

メキシコに実在する祭日「死者の日(los muertos)」をテーマにしたアニメ映画です。 家族向け・子ども向けの映画ではありますが、観た大人が次々に勧めるのを見てトライしたところ、号泣しました。。。 途中までネタバレします。 あらすじ 死者の日とは 死…

映画『この素晴らしき世界』

第二次世界大戦下のチェコの片田舎を描いたヒューマンドラマをご紹介します。 ナチス占領下の小さな村で生活する人々の姿を通じて、人間同士を分断することの愚かさを伝えてくれます。 ネタバレです。 あらすじ ナチスドイツに占領されたチェコの、片田舎の…

映画『勝手にふるえてろ』

邦画屈指の鬱屈ラブコメをご紹介します。 ヒロインの松岡茉優ちゃんが好きということもあり、最初から最後まで楽しかったです。 妄想好き陰キャには間違いなく共感の嵐になります。 あらすじ 今まで誰とも付き合ったことのないOLのヨシカには、中学生の時か…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』

初日に行った方たちが絶賛していたので、観に行ってみました。 映画館で観て大正解だったと思ったのでネタバレにてご紹介します。 あらすじ クイーンとボヘミアン・ラプソディ 成功と孤独 バンドメンバーの再現度 おわりに あらすじ 70年代のロンドンで、ペ…

映画『ペーパー・ムーン』

不朽の名作ロードムービーをご紹介します。 静かで淡々としているように見えて、でも2人を見守りたくなる不思議な映画です。 1973年のアカデミー賞で、本作のテイタム・オニールが史上最年少の9歳で助演女優賞を受賞しています。 あらすじ 1935年、大恐慌期…

諸々の映画つぶやき

ブログをお休みしている間、Twitterで映画情報を集めたり、大喜利に参加したり、映画に対する想いを雑多に呟いたりしておりました。 一部のツイートはいつか記事に仕上げたいので、備忘も兼ねてまとめます。 マイナーな国の巨匠映画監督三銃士テオ・アンゲロ…