本と映画と時々語学

書評、映画評など書き綴りたいと思います。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『めがね』

久々に邦画のレビューです。 『かもめ食堂』の小林聡美、もたいまさこを迎えて作られた、ゆるやか非日常映画です。 kleinenina.hatenablog.com 劇中の風景が初夏や夏に観るのにぴったりだなーと思いながらご紹介します。 あらすじ 春先の南の島に、スーツケ…

TOEICとTOEFL

久しぶりに語学学習についての記事を書きます。 原点に立ち返って英語を、その中でもメジャー資格であるTOEICとTOEFLについてまとめます。 TOEICについて TOEFLについて 2つの試験の比較 おわりに

ドキュメンタリー『モンスター・イン・ファミリー』

Huluで観たドキュメンタリー番組をご紹介します。 だんだん映画も本も軽々と逸脱するレビューに罪悪感を覚えなくなってきました。 概要 家族の一員としての犯人たち 被害者遺族との対面 おわりに 概要 米国の重大事件(連続殺人)を起こした加害者の1人を毎…

映画『オンディーヌ 海辺の恋人』

おとぎ話を下敷きにしたアイルランド映画のレビューです。 あまり有名な作品ではありませんが、個人的にはアイルランドの海辺の風景が美しかったのと、お伽噺と現実の融合が巧みだったので強く印象に残っています。 結末はネタバレしないように書いています…

映画『死ぬまでにしたい10のこと』

23歳の女性が、突然余命2ヶ月であると宣告され、その後どのように生きたかを綴る映画のレビューです。 完全にフィクションです。 スペイン人のイザベル・コイシェが監督、ペドロ・アルモドバルが製作を担当しています。 舞台はスペインではなくカナダ・バ…

ブログについて2

6月も下旬になりましたので、今月のブログをゆるりと振り返ります。 今月いただいた言及 映画レビューの書き方 邦画のストック。。。 個別の記事について おわりに

映画『モダン・タイムス』

※午前中、編集途中バージョンがアップロードされてしまい、お見苦しい記事となり、すみませんでした。 喜劇王と呼ばれたチャーリー・チャップリンの代表作『モダン・タイムス』のレビューです。 時代は既にトーキーでしたので、有声映画なのですがほとんどの…

ドラマ『シャーロック』2

名脇役たち 主人公シャーロックやワトソンだけでなく、彼らの周囲の人々も忘れがたい個性を放っています。シャーロックの兄マイクロフトは、頭脳戦においてシャーロックと渡り合える数少ない人物の一人です。イングランド人らしい皮肉とウィットに富んだ言い…

ドラマ『シャーロック』1

初めてイギリスのドラマをご紹介します。 イングランドが誇る名探偵シャーロック・ホームズの強烈なキャラクターはそのままに、舞台を現代に置き換えたミステリシリーズです。 鉄板過ぎてレビューを書くのも今さらですが、シーズン4を心待ちにしながら書い…

映画『デッドマン・ウォーキング』2

死刑制度をテーマとした『デッドマン・ウォーキング』のレビューの続きです。 タイトルは、死刑囚が刑の執行される台まで連行される時の掛け声だそうです。 死刑囚という人間 おわりに

映画『デッドマン・ウォーキング』1

死刑制度をテーマとしたハリウッド映画のレビューです。 ドラマ『ウォーキング・デッド』とタイトルが似ていますが、内容は似ても似つかない。。。 原作は修道女ヘレン・プレジャンによる同名のノンフィクション小説。 主演のスーザン・サランドンはこの作品…

小説『神去なあなあ日常』

初めて和書の小説のご紹介をします。 マイルドヤンキーに内定しかけていた横浜の高校生が、中部地方の山奥で林業を営む会社に就職することから始まる物語です。 染谷将太主演で映画『Wood Job!』として映像化もされました。 著者が三浦しをんということもあ…

映画『潜水服は蝶の夢を見る』

久しぶりにフランス映画のレビューです。 叙情的で内省的な文章と、美しく壮大な映像が惜しみなく綴られる一方、人間味に溢れた主人公のモノローグが印象的な映画でした。 静かに人間の内面を顧みるような作品です。 なお潜水服とは、彼を閉じ込め、自由から…

映画『BIUTIFUL ビューティフル』

久しぶりにスペインを舞台とした映画をご紹介します。 スペイン語の勉強を兼ねて観始めました。 しかし、基本的に抑えた表現が多いので登場人物たちは一様に声が低く、淡々と呟きます。 リスニング教材としてはかなりハードルが高かった。 よって、途中から…

邦画が好き

とうとう邦画レビューネタが尽きましたので、なぜ邦画が好きかを書いてみることにしました。 ハリウッド映画やヨーロッパ映画と比べた時の邦画の特徴として、思い浮かぶポイントをまとめます。 どんな時に邦画を観ると効果的に楽しめるか、どなたかのご参考…

映画『エスター』

初めてガチホラー映画のレビューをご紹介します。 今までスペインのホラーコメディ『スガラムルディの魔女』以外はホラーの領域に足を踏み入れていませんでした。 kleinenina.hatenablog.com 好き嫌いなく観ますと いいつつも、ホラーだけは怖くて観られなか…

小説『悪女は自殺しない』

『白雪姫には死んでもらう』に引き続き、オリヴァー&ピアシリーズをご紹介します。 ドイツの本格ミステリーシリーズの第1作ですが、日本語訳はこれが3作目となります。 シリーズで最も人気の高い第3作、第4作目が先に邦訳されたためです。 原題は"Eine U…

映画『ハゲタカ』

硬派経済ドラマの劇場版作品です。 NHKドラマで人気を博した作品で、原作は真山仁の経済小説『ハゲタカ』シリーズです。 本作はシリーズ3作目『レッドゾーン』を下敷きに映像化されています。 制作中にリーマン・ショックが発生し、元々の脚本が全く現実社…

映画『イングロリアス・バスターズ』

クエンティン・タランティーノ監督が第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に選んだ映画をご紹介します。 タランティーノ監督作品のレビューを書くのは初めてです。 ブラッド・ピットなどハリウッド俳優が登場する一方で、ヨーロッパを中心に活動している俳優…

映画『ローマの休日』

『ティファニーで朝食を』に続き、オードリー・ヘップバーン主演の名作映画をご紹介します。 こちらはストーリーが少なからず有名ですね。 有名すぎてネタバレするのもいまさらですが、念のため書いておくとネタバレします。 あらすじ 王女が市井に降りると…

映画『桐島、部活やめるってよ』

話題になった朝井リョウの小説を映像化した邦画作品のご紹介です。 原作小説は、小説すばる新人賞を受賞した、朝井リョウ氏のデビュー作で、短編5編のオムニバス形式。 原作は未読ですが、短編の集合だったことがわからないくらい、自然に統合された長編と…

映画『バグダッド・カフェ』

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』に引き続き、元気になれるロードムービーをご紹介します。 先日再視聴したところ、レビューを書きたくなった次第です。 西ドイツとアメリカの共同製作映画で、原題は原題は"Out of Rosenheim"、英題が"Baghdad Cafe"です。 こ…

映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

少し久しぶりにロードムービーのレビューを書きました。 癒されるラブストーリーをお探しの方にご紹介したい映画です。 失恋のあとにぼんやり観られる映画としてもおすすめです。ネタバレしてます。 あらすじ 優しいラブストーリー 様々な人生模様 おわりに …

映画『おくりびと』

季節感ゼロですみませんが『おくりびと』をご紹介します。 おそらく本来は冬に観る映画です。 主な舞台は主人公の故郷山形県で、冬の景色が多く出てきます。 本作は内外で高い評価を受け、アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞しています。 盛大にネタバレ…

映画『スペシャリスト/自覚なき殺戮者』

ナチスの戦犯の裁判を記録したドキュメンタリー映画のレビューです。 どっしり重い内容ですので、心が疲れている時には避けた方がいいものの、もっと日本で内容が知られてほしい映像作品だと思ったのでご紹介します。 いつも通りネタバレでお送りします。 あ…