本と映画と時々語学

書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。

映画『インビクタス/負けざる者たち』

1995年ラグビーW杯の、南アフリカ代表のエピソードを映画化した作品のレビューです。

ラグビーの強豪国として有名な南アフリカの代表チームが、新しいスタートを切る国のために勝つべき使命を負っていた背景を描いています。

 

  • あらすじ
  • ラグビーが象徴するもの
  • 怨恨の応酬を終わらせる
  • ラグビー教室の一幕
  • 国を1つにする力
  • おわりに

 

あらすじ

ネルソン・マンデラが大統領に選出された南アフリカ共和国

白人と黒人の長い対立の歴史に終止符を打ち、新しいスタートを切ろうとしていた。

黒人たちを抑圧してきた自覚のある白人たちは大統領府を去ろうとしていたが、マンデラは彼らを引き留め、ともに働こうと訴える。

新しく警護チームに加わった黒人たちとギクシャクしつつも、彼らは人種関係なく仕事をともにすることになる。

また、マンデラは間近に迫ったラグビーW杯で、南アフリカ代表団に絶対に勝ってほしいと激励。

白人と黒人の間の深い溝を埋めるには、白人紳士のスポーツとされるラグビーで、国を代表して勝利する必要があると確信していたのだ。

不調に思われた代表チームだったが、親善試合での勝利と、マンデラ大統領の強いメッセージをきっかけに、次第に優勝への思いを強めていく。

 

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映画『紙の月』

実在の横領犯をモデルとした邦画のレビューです。

主演の宮沢りえだけでなく、先輩役を演じる小林聡美の演技が素晴らしかったです。

 

  • あらすじ
  • 大人しく控えめ
  • 梨花と光太
  • 梨花にとってのお金
  • おわりに

 

あらすじ

梅澤梨花は多忙な夫と二人暮らしで、以前は専業主婦だったが今では銀行員として働いている。

大人しい性格で、仕事で実績を認められ、少しずつ自信をつけ始めていた。

ある日梨花は、顧客の孫である大学生・光太と恋人関係になるが、学費が工面できないために彼が大学中退しようとしていると知る。

光太に学業を続けさせるため、梨花は顧客の金に手を付けて彼に渡してしまう。

梨花の変化に気づかないまま、夫は海外転勤で中国へ赴任した。

次第に光太に夢中になっていく梨花は、やがて学費だけでなく二人で遊ぶための金までも横領で手に入れるようになっていた。

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ハリウッドを揺さぶるハラスメント問題について

映画好きでもそうでなくても、10月以降のハリウッドのセクシュアル・ハラスメント騒動について見聞きした人は多いと思います。

性的暴力やジェンダーを描いた映画も数多く生み出されている場所で、このような騒動が持ち上がりました。

発端は一つのスクープ記事でしたが、発覚した事態が反響に反響を呼びます。

映画界全体、ひいては他分野のハラスメントにも光が当たることに。

ことの経過と、なぜこのような事態に至ったのかを考察してみます。

 

  • ハーヴェイ・ワインスタインの告発スクープ
  • ワインスタインだけではなかった
  • ハリウッドだけではなかった
  • 被害者が声を上げられなかった理由
  • おわりに

 

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映画『この森で、天使はバスを降りた』

余韻の残り続ける名作映画をご紹介します。

静かな田舎町を舞台としたヒューマンドラマです。

途中までネタバレします。

 

 

あらすじ

片田舎の小さな町に、刑期を終えて出所した若い女性パーシーがやってくる。

町の食堂スピットファイア・グリルに住み込んで働く彼女に、女店主も住人も好奇の目を向ける。

パーシーはどんな罪を犯して服役し、この町に来ることになったのか。

彼女の過去はわからないままだったが、パーシーと日々を過ごす町の人たちに変化が訪れる。

長く硬直していた人間関係が、パーシーによって変わり出そうとしていた。

しかし、新しい変化を快く思わない者の手によって、彼女はいわれなく陥れられようとしていた。

 

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映画で学ぶスペイン語日常会話フレーズ

スペイン映画を観ていて何度か出てきた日常会話フレーズをご紹介します。

 

  • ¿Qué te pasa?
  • Tranquila.
  • Claro.
  • ¡Vale!
  • ¿Cómo está?
  • ¡Ayuda!

 

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映画『スパニッシュ・アパートメント』

ヨーロッパの交換留学生を主人公とした青春映画をご紹介します。

学生あるある、留学あるあるを思い出してぐっと来てしまう作品でした。

 

  • あらすじ
  • 文化のるつぼ
  • 学生あるある
  • スペインとカタルーニャ
  • 余韻を残すラスト
  • おわりに

 

あらすじ

パリの男子学生グザヴィエは、父の知り合いから、将来EU統合関連の仕事に就けるよう、スペイン経済について勉強することを進められる。

導入間もないエラスムス制度を利用して、スペインの大学に留学することにしたグザヴィエ。

恋人マルティーヌや家族と離れ、色々あった末に新天地バルセロナに辿り着く。

何とか住居を見つけ、カタルーニャ語の講義がわからなかったりしながらも学期が始まった。

到着して間もなく知り合った医師夫婦や、ヨーロッパの様々な国から留学に来たルームメイトたちと、恋に学びに賑やかな留学生活が続いていく。

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映画『ワンダーウーマン』

面白いだけじゃなく深かった、最強ヒロインの活躍するアクション映画です。

「超強くてかっこいい女の人を見てスカッとしたい」と観始めたところ、

思いがけず心を鷲掴みにされました。

ネタバレします。

 

  • あらすじ
  • ダイアナの強さ
  • 舞台設定の妙
  • 戦争をもたらすのは誰か
  • 闘う理由
  • おわりに

 

あらすじ

最強の女性戦士アマゾネスたちが住む島・セミッシラ。

島の王女ダイアナは強い戦士に憧れ、最強の女将軍アンティオペに教えを請う。

ダイアナの母で女王のヒッポリタが彼女の将来を案じる中、

やがてダイアナはどんな者にも劣らない強さを身に着けていった。

ある日、島の沖に突如現れた墜落機とそのパイロット、スティーブ・トレバーを目にしたダイアナは、ドイツ軍へ潜入していたスパイだとも知らず彼を助ける。

第一次世界大戦で窮地に陥るドイツ軍が、新しく開発した毒ガスで一発逆転を狙っていると聞かされ、戦争は軍神アレスだの仕業だと確信するダイアナ。

軍神アレスを葬り、世界大戦を止めるべく、ダイアナはスティーブとともに外の世界へ行くことを決める。

母ヒッポリタは、人間は救うのに値しない存在だと言い聞かせるものの、

ダイアナの決意は固く、島に戻れないことを覚悟したうえで旅立つ。

神をも殺す力を持つ剣・ゴッドキラーを携え、2人はロンドンへ辿り着いた。

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