本と映画と時々語学

書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。

映画『オンディーヌ 海辺の恋人』

おとぎ話を下敷きにしたアイルランド映画のレビューです。

あまり有名な作品ではありませんが、個人的にはアイルランドの海辺の風景が美しかったのと、お伽噺と現実の融合が巧みだったので強く印象に残っています。

結末はネタバレしないように書いていますが、中盤までは惜しみなくネタバレしているのでご注意を。

 

  • あらすじ
  • オンディーヌとセルキー
    • オンディーヌ
    • セルキー
  • お伽噺と現実
  • おわりに

 

あらすじ

妻と離婚し、アルコール依存症と闘いながら漁師として生計を立てているシラキュース。

別れた妻の元にいる、車いすが必要な娘アニーの面倒を見るのが少ない楽しみの一つ。

ある日彼は、網に若く美しい女性がかかっているのを見つける。

彼女はオンディーヌと名乗り、誰にも見つからないようにしてくれと彼に頼んだ。

娘アニーはオンディーヌが海の精だと信じており、それを裏付けるかのように不思議な幸運がシラキュースについてきたように見えた。

しかし、正体を明かさない彼女にシラキュースが不信感を抱き始めると同時に、不吉な現象が起き始めるのだった。

続きを読む

映画『死ぬまでにしたい10のこと』

23歳の女性が、突然余命2ヶ月であると宣告され、その後どのように生きたかを綴る映画のレビューです。

完全にフィクションです。

スペイン人のイザベル・コイシェが監督、ペドロ・アルモドバルが製作を担当しています。

舞台はスペインではなくカナダ・バンクーバーで、英語で撮影されています。

原題は“My Life Without Me”です。

 

  • あらすじ
  • アンの人生
  • アンの恋
  • 娘たちのこと
  • 静かに人生に向き合う
  • おわりに

 

あらすじ

大学で清掃員として働く23歳のアンは、2人の娘と、夫のドンと、トレーラーハウスで暮らす生活を送っている。

ある日、腹痛で倒れた後に運ばれた病院で検査を受けたところ、がんで余命2か月だと宣告される。

アンは病気や余命について誰にも言わずに残りの人生を生きることを決意し、死ぬまでにしたい10のことをリストにまとめた。

リストを1つ1つ実行していくうちに、その時がやってこようとしていた。

続きを読む

ブログについて2

6月も下旬になりましたので、今月のブログをゆるりと振り返ります。

 

  • 今月いただいた言及
  • 映画レビューの書き方
  • 邦画のストック。。。
  •  個別の記事について
  • おわりに

 

続きを読む

映画『モダン・タイムス』

※午前中、編集途中バージョンがアップロードされてしまい、お見苦しい記事となり、すみませんでした。

 

 喜劇王と呼ばれたチャーリー・チャップリンの代表作『モダン・タイムス』のレビューです。

時代は既にトーキーでしたので、有声映画なのですがほとんどの台詞は字幕や身振り手振りで表され、ほぼ無声映画となっています。

 

  • あらすじ
  • 強い政治的メッセージ
  • 完璧なパントマイム
  • 無声映画からトーキーへ
  • おわりに

 

あらすじ

高速で続く工場の単純繰り返し労働で心を病んだチャーリーは、退院後に街を歩いていたところ、共産主義者と間違われて逮捕される。

拘置所で囚人の脱走を阻むという手柄を立て、厚遇されていた彼は間も無く出獄を許されるが、職が見つからず拘置所が恋しくなる。

再び衣食住の保証された拘置所に入るため食い逃げをしたところ、同じく食うに困ってパンを盗み逮捕された浮浪少女と出会う。

 

続きを読む

ドラマ『シャーロック』2

 

 

名脇役たち

主人公シャーロックやワトソンだけでなく、彼らの周囲の人々も忘れがたい個性を放っています。
シャーロックの兄マイクロフトは、頭脳戦においてシャーロックと渡り合える数少ない人物の一人です。
イングランド人らしい皮肉とウィットに富んだ言い回しで、視聴者を翻弄します。
モルグで働く医師のモリーは、シャーロックに思いを寄せているものの、相手が相手なのでばっちり気づかれつつも相手にされない毎日を送っています。
彼女の純情さは観ている者の惜しみない同情を誘います。
シャーロックとワトソンが住む下宿の大家であるハドソン夫人は、 2人がゲイだと信じて疑いません。笑
こうしたイギリス的小ネタも余念がないんですね。
そして、それらすべてのディティールは原作の小説の設定が活きるように、あるいは、原作の良さを殺さないように配置されているのが絶妙です。

 

原作のシャーロック・ホームズ

ホームズは世界で最も名前の知られている名探偵と言ってもいいと思います。
1884年に最初の小説『緋色の研究』が出版されて以来、たくさんのエピソードが書かれた推理小説シリーズの主人公です。
私はドラマを観た後『シャーロック・ホームズの冒険』や『緋色の研究』を読んだのですが、原作のディティールがドラマシリーズへいかに効果的に取り入れられているかを知って驚きました。
例えば、シャーロックの活躍をワトソンがブログに書いたことから世間に存在が知られるという展開があります。
原作のワトソンは、医師でありながらシャーロックの助手であり伝記作家と言う位置づけですから、この設定の現代への組込みが巧みだなーと感心しました。

 また、ワトソンがアフガニスタンの復員兵だという設定や、女性に対して惚れっぽいと言う特徴も原作にあります。
これらも、彼がアフガン戦争に軍医として行っていたことや、次々と劇中の女性に恋してしまう事実としてドラマに引き継がれています。
実を言うと、シャーロック・ホームズシリーズのトラックは、アガサ・クリスティー作のエルキュール・ポワロシリーズやマープル夫人シリーズと比べると、現代にそのまま導入するのは無理があるものが結構あります。
この点はクリスティ先生がすごすぎるから比べてはいけないポイントかもしれませんが(他の名探偵エラリー・クイーンなんかでも、現代で

ミステリとしてやるにはちょっと、というエピソードはあるので)。
それらの点はうまく改変した上で、舞台を現在に置き換えることにも成功しています。

おわりに

本作は1話あたり90分、1シーズンあたり3話というシリーズです。
現在、本国では第4シーズンまでの公開が終わっていますが、日本の地上波世界ではまた第4シーズンを待っている状態です。
第3シーズンでは新展開がありましたが、第4シーズンもメインロールに新たな展開が訪れるようです。
キレキレの頭脳と個性を持つシャーロックの活躍から今後も目が離せません。
できるだけ長く続いてほしいと心から思うシリーズです。 

 

 

 

 

ドラマ『シャーロック』1

 初めてイギリスのドラマをご紹介します。

イングランドが誇る名探偵シャーロック・ホームズの強烈なキャラクターはそのままに、舞台を現代に置き換えたミステリシリーズです。

鉄板過ぎてレビューを書くのも今さらですが、シーズン4を心待ちにしながら書いてみます。

本作のメインロールを務めるベネディクト・カンバーバッチマーティン・フリーマンは、忙し過ぎてシャーロックの続編を撮るのが困難になるくらい大出世してしまったというヒット作品です。

 

  • あらすじ
  • シャーロックという人物
  • メインロールの変化も魅力の1つ

 

あらすじ

アフガニスタンから帰国した軍医のジョン・ワトソンは、原因不明のストレスで片足が動かない不自由な生活を送っていた。

ルームメイトを探していた彼は知人から、ロンドンのベイカー・ストリートに住むシャーロック・ホームズなる人物を紹介される。

頭脳明晰だが、自分について行けない人間を容赦なく拒絶し、刺激のない毎日に決して耐えられない個性の塊にワトソンは驚く。

しかし、彼に言われるまま事件の追跡に巻き込まれていくうちに、ワトソンはいつの間にか足が動かせるようになっていることに気付く。

日々数々の怪事件・難事件が持ち込まれる探偵シャーロックと、実は非日常との接点がないと生きていけないワトソンの、奇妙な生活が始まった。

 

続きを読む

アメリカの音楽 Faith Hill

知っているフランスのアーティストのネタが尽きましたので、大人しく英語圏のアーティストをご紹介します。

アメリカ合衆国のカントリー、ポップスジャンルを代表する歌手フェイス・ヒルです。

個人的に、10代の頃に英語を勉強するのにたいへんお世話になったアーティストです。

メジャーな映画の主題歌を歌ったことが何回かあるので、歌手名や曲名を知らなくても彼女の曲を聴いたことがある人は多いと思います。

映像を見ると、歌唱力も去ることながらスタイルの良さや美貌にも惚れ惚れしてしまいます。

www.youtube.com

 

  • フェイス・ヒルのプロフィール
  • ポップスとカントリー
  • おわりに

 

続きを読む