本と映画と時々語学

書評、映画評など書き綴りたいと思います。

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

フィッツジェラルドの短編を基にした映画をご紹介します。

大物主演2人の演技が心に残る作品です。

核心部分はネタバレせずにお送りします。

 

  • あらすじ
  • 若返る人生でも変わらないこと
  • 若返る人生の苦しさ
  • 人生の素晴らしさとは
  • おわりに

 

あらすじ

ハリケーンが近づくニューオーリンズの病院の一室で、死の床に伏す老婦人が娘キャロラインに日記の朗読を頼む。

日記には、ベンジャミン・バトンという男性の人生が綴られていた。

第一次世界大戦終結した日に生まれたベンジャミンは、父の手によって近隣の老人福祉施設に置き去りにされる。

施設の経営者夫婦に拾われた彼は、老人のように皺だらけで、関節も弱く、長くは生きられないと思われていた。

しかし、ベンジャミンは年とともに若返り、様々な場所で多くの人に出会いながら人生を送っていくこととなる。

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映画『マンデラの名もなき看守』

アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国で、実際にマンデラの看守を務めた人物が主人公の映画をご紹介します。

細部までは明かさないように気を付けつつ、大筋でネタバレします。

 

  • あらすじ
  • マンデラ収監前の経緯
  • ジェームズの変化
  • グループ同士から人間同士へ
  • おわりに

 

あらすじ

南アフリカの刑務官であるジェームズ・グレゴリーは、͡コサ語を理解できることを買われてネルソン・マンデラの監視を命じられる。

この任務のためにジェームズは家族とともに、マンデラ終身刑に服するロベン島に赴任した。

当初、マンデラは死刑に処されて当然だと考えていたジェームズは、生身のマンデラを目にし、彼の威厳ある態度に触れてからその印象が変わり始める。

ある日、マンデラの息子の訃報を知ったジェームズは、誰も守っていない所内規程に沿って、彼に忌引き休暇を与えた。

以後、マンデラとジェームズは人間対人間としての交流を重ねていく。

実在の刑務官ジェームズ・グレゴリーの手記を映画化した作品。

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スペイン語検定4級 2

前回に引き続き、スペイン語検定4級について書きます。

今回は試験対策と、試験当日について。

 

  • 試験対策の概要
    • 動詞の活用対策
    • 文法の復習
    • 語彙の増強
  • 利用した書籍
    • 文法の復習
    • 語彙の増強と過去問演習
  • 当日の様子
  • おわりに

 

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スペイン語検定4級

このたび、スペイン語検定4級に合格しました!

どなたかのお役に立てば&備忘として、学習歴や試験対策、当日の様子など、受検体験記を書いてみます。

 

スペイン語技能検定とは

スペイン語技能検定とは、財団法人日本スペイン協会が主催している検定試験です。

日本国内でスペイン語の能力を証明するのに使うことができます。

国外でもスペイン語の能力を証明するには、スペイン政府公認資格であるDELEの資格が必要になります。

DELEとスペイン語技能検定の比較についてはこちらのサイトがわかりやすかったのでご参照を。

西検は国内限定の資格ではありますが、私が受けに行った限りでは学生さんが多く受検しているように見受けられました。

おそらく専攻や外国語として大学で履修している若い人たちが、主に力試しや単位取得のために受検していると思われます。

 

4級のレベル感

今回私が受けた4級の試験は、英検で言うと2級程度のレベルだそうです。

一通りの文法を終了し、日常会話ができるレベルと説明されています。

だったら西検も2級にしといてけれ!!笑

スペイン語技能検定は、どうも「同時通訳ができるプロフェッショナルレベル」を1級と設定し、その前段ないし下位互換として2級、3級…と設定されているように思います。

英検や独検は「中級レベルが問題なくこなせる」のを2級、それ以上を準1級、1級と設定している印象を受けます。

英検のレベル感を準用すると「たかだか4級か」と思われがちなのが辛いところですが、中級学習者が挑戦するには丁度いいレベルなのは間違いありません。

 

試験の構成

スペイン語検定4級は、筆記試験と聞き取り試験の2部構成です。
自由作文や、口頭試験はありません。
筆記試験は主に各時制における動詞の活用と、4級レベルの単語を一通り学習しているかどうかが試されます。
聞き取り試験では、簡単な短文や質疑を理解できるかどうかがポイントです。
どちらも、集中して2年程度学習している学生さんには造作もない内容かと思いますが、ゆるーい社会人学習者にはそれなりの事前学習を必要としました。笑

 

これまでの学習歴

 高校で第二外国語として選択した後、大学でも初級や中級の講義を履修したのですが、初級より先の内容は同じことを繰り返すことが多かったです。

一つ一つ積み上げて更に先に…という学習ができていませんでした。

国語学部のない大学だったので、中級以上の内容をさらに深めたいと思う学生がそもそも少なかったと言うのもあって、過去形や接続法を体系的に学習できるクラスは皆無でした。

社会人になってからゆるーいスペイン語サークルに参加し、ようやく諸々の時制を勉強し始めました。

せっかく続けているから資格を取ってみようと思い、スペイン語検定を受けることにしました。

大昔に5級の問題を解いてみたときは簡単に感じたので、少し難しいと感じた4級に挑戦することにしました。

 

次の記事で、どんな試験対策をしたか、

本番の様子はどうだったかについてお伝えします!

 

 

NHK出版 これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで

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映画『麗しのサブリナ』

午前10時の映画祭で観てきました。

オードリー・ヘプバーン作品鑑賞4作目(レビューは3本目)です。

割とネタバレしますが、ラストは明かしません。

 

 

あらすじ

ロングアイランドのララビー家は、事業を切り盛りする長男ライナスと、

放蕩息子で女たらしの次男デヴィッドの兄弟が対照的。

デヴィッドは、運転手の娘サブリナから一途に慕われていたが、

社交界の美女に夢中で彼女のことは眼中にない。

しかし、サブリナがフランス留学を終えて帰ってくると、美しく変貌した彼女にデヴィッドは夢中になる。

兄ライナスは、事業拡張のためデヴィッドに戦略的結婚をさせようとしていたが、サブリナの帰国で計画が危うくなってしまう。

あの手この手でサブリナの関心を逸らそうとするライナスだったが、事態は思わぬ方向へ向かっていく。

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映画『ビフォア・サンライズ』

夏休みの1日の恋を描いた映画のレビューです。

学生時代に海外旅行に行ったことがある人は、思わず見入ってしまう作品ではないでしょうか。

 

  • あらすじ
  • 偶然の出会い
  • 何気ない時間の共有
  • 言葉で語り尽くす
  • 美しいウィーンの街並み
  • おわりに

 

あらすじ

ウィーンに向かう特急で、偶然近くの席に座ったフランス人の学生セリーヌと、アメリカ人の学生ジェシー

意気投合した2人は、翌日ジェシーの飛行機の時間が来るまで、ウィーンで一緒に過ごすことにする。

街を歩き回るうちに、会ったばかりの2人の仲は急速に深まって行く。

 

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