これまで、外国語を読む・聴く練習の話を書いてきたので、今度は書く・話すことについて書きたいと思います。
アウトプットの練習は一人では難しいので、どうしたらいいんだと考え込んでしまう人も多いかと思います。
しかし、中級、上級とレベルアップしていくためにはこれらの項目でも力をつけていかなければなりません。
特に試験を受けて資格を取りたい人にとっては、いずれクリアしなければならないハードルです。
書く練習や話す練習について、これまでの体験をもとにまとめてみました。
書く練習について
基礎となるのは読む練習や、これまで蓄積してきた語彙ですが、書く能力は書かないと上達しません。
辞書を引きながらであれば、どうにか思い描いた文章を文字にすることはできるかもしれません。
しかし、いずれは書いたものを誰かに見てもらい、添削してもらうことも必要です。
たとえ探している意味を持った単語が辞書上で見つかったとしても、それが使いたい文章の文脈に沿っているかどうかは、その言葉に熟練している人に見てもらわなければわからないからです。
「この文脈でも使えるかな」と思って使った単語が、その文脈では使えなかったり、もっと適切な言い回しがあったりします。
こうした練習に、lang-8というサイトをお勧めしています。
自分で書いた記事(トピックは自由)を投稿すると、世界のどこかにいるその言語のネイティヴユーザーが記事を探索してくれるサイトです。
最初は自分の文章が添削されることに精神的なダメージが大きい方もいるかもしれませんが、色々な人が色々な言語を添削してくれるので、何語でも練習できるところが長所です。
lang-8は1人でも家で始められる練習方法ですが、対面でコミュニケーションが取れる人に添削してもらうのも勿論良いと思います。
もちろん、そのためには何らかの講座に通わなければならないので、誰もが取れる手段ではないかもしれません。
私自身も、作文まで添削してくれるドイツ語の講座は、大学時代の講義と、東京ドイツ文化センターの講義しか知りません。
英語については、英会話学校が乱立しているので、その中で英作文も見てくれるコースがあるかもしれませんが、高校・大学のうちにある程度その機会があったので、社会人になってからは独学でやっています。
話す練習について
こちらも、書く練習と同じで、読む・聴く練習と語彙の蓄積が基礎になりますが、話す能力をつけるには話す練習をするしかありません。
私自身は、英語については高校・大学で話す練習のできる講義をなるべく履修していました。
英会話学校に通って練習したこともありましたが、上級レベルになると、アカデミックなトピックを扱うコースがほとんどなかったため、TOEFL対策コースを受講していました。
初級・中級の学習者は数多いても、上級レベルの内容となると、どの町でも潤沢な人数が集まると言うわけではないため、少ししか開講されていないのかもしれません。
ドイツ語については、大学で話す練習があまりできませんでしたが、留学先でこれでもかと言うほど鍛えられました。
生きるために必要に迫られてやりました…。笑
振り返ってみていつも思うのは、話さなければならない状況に、やるだけの練習はやったと思って臨むことです。
私はドイツ語の練習がそこまでできておらず、自分より何倍もスピーキングが上手なヨーロッパ人学生に圧されながらビクビク喋っていました。
できれば自分と同じくらいのレベルの学習者の人たちと喋る練習をしながら、じっくり鍛えていくのが良いと思います。
しかし、ドイツ語ともなると中級より上を目指す学習者が英語より格段に少ないため、そうした人たちが集まりやすい場所に行かねばなりません。
英会話学校のドイツ語コースに参加していたこともありましたが、正直なところ、「今は何時ですか」などの初歩的な内容しかできず、途中でやめてしまいました。
留学する以外は、東京ドイツ文化センターなど限られた場所で練習する必要がありそうです。
おわりに
読む練習や聴く練習と比べると、具体的な学習法と言うよりも私の体験記になってしまったのが反省点です。
会話の練習についても、良い練習用アプリなどがあったら、後日紹介したいと思います。
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