時間がキーワードになる映画6選
6月10日の時の記念日にちなんで、物語の中で時間がキーワードになる映画6本をまとめてみました!
1.アバウト・タイム~愛おしい時間について
ある日突然、父親から、タイムトラベルの能力を持つことを告げられる主人公の青年ティム。
能力を駆使して、恋した女性メアリーとの距離を縮め、ロンドン生活も順風満帆。
しかし、何でもありに見えたタイムトラベル能力でも決して突破できない問題に直面する時がやってきます。
皮肉とイングリッシュジョークに満ちながらも、家族やパートナーとの終始温かいやり取りが心に染みるストーリーです。
個人的には、メアリーの着ていく服を二人で選定する場面が、二人の関係性がよく現れていて好きです。
2.きみがぼくを見つけた日
『アバウト・タイム』と同じく、レイチェル・マクアダムスがヒロインを演じていますが、本作の主人公エリックは自分でタイムトラベルの能力を制御することができません。
いつどこで、どんな行き先にタイムトラベルしてしまうか全くわからず、しかも毎回全裸で放り出されると言うしんどい世界。
でも引力に導かれるように重要な出来事に引き寄せられます。
パートナーとなる女性クレアもそんな出来事の一つ。
しかし、運命的な恋をした二人なのに、思ってもないタイミングでタイムトラベルが起こり引き離されたり、二人でいることによる悲しい出来事にも直面してしまいます。
煩悶しながらも互いを思いやる二人の姿に途中から涙が止まりませんでした。
タイムトラベルは一つの比喩であって、パートナーとともに生きると言うこと(一緒にいられる時間もいられない時間も二人の人生として乗り越えていくこと)を象徴的に描いたストーリーかなと思う作品でした。
3.ベンジャミン・バトン 数奇な人生
年老いた体で生まれ、年々若返ると言う数奇な体質を持った主人公ベンジャミン・バトン。
体が辿る時間の流れはあらゆる人と逆ですが、経験は他の人々と同じ。
初めての一人暮らし、仕事、お酒、初恋などを経て成長していきます。
人は身体的特徴だけを共通項としてわかりあえるのではなく、記憶の共有を通じてつながれるのだと教えてくれる映画です。
家族を持った時、決定的に人と違うことを思い悩んだベンジャミンが、一体どんな決断を下すのか、家族は彼とどう向き合うのか、何度も思い返してしまうストーリーでした。
4.君の名は。
説明不要の大ヒットアニメです。
夢の中で互いに入れ替わっていると気づいた田舎の女子高生・三葉と、東京の男子高校生・瀧。
喧嘩しながらも協力して入れ替わり生活を送り、絆が深まってきたところで、突然会えなくなってしまい、瀧の謎解きが始まります。
青春もの・冒険ものど真ん中な甘酸っぱさと爽やかさは、普段アニメを見ない人にもとっつきやすい仕上がり。
緻密な伏線や、密度の高い展開を描きつつも、主人公二人の心の動きが辿りやすいのも多くの人の心をつかんだ要因でしょう。
『天気の子』と比べて、二転三転する展開や、ミステリーとしての完成度は此方のほうが高めだと感じます。
どんなに遠くに住んでいても距離を越えて会うことはできますが、二人を隔てる絶対的な壁に隔てられ、再会することは叶うのか、手に汗握りつつ応援してしまう名作です。
5.青天の霹靂
主人公の晴夫は35歳の売れないマジシャン。
小さな頃に母親は自分を置いて家を出たため、父親に男手一つで育てられたものの、現在は音信不通。
しかし、うだつの上がらない毎日を過ごしていた晴夫のもとに、父が死んだと警察から連絡が来ます。
茫然とする晴夫を突然落雷が襲い、目を覚ますとなぜか昭和48年の浅草にタイムスリップしていました。
そこで出会ったのは、若き日の父親・正太郎と母親・悦子。
晴夫は生きていくために二人の正体を知りつつ何食わぬ顔で正太郎と同じ雷門ホールで同僚として働くことになります。
タイムスリップして若い頃の両親に会い、というモチーフ自体は新しい物ではありませんが、晴夫と正太郎が同僚として絆を深めていく過程が面白く微笑ましいです。
とくに劇団ひとりは、普段とやってることが変わらない…笑
そして、自分の人生が上手くいかないこと全てを親のせいにして生きていた晴夫に、ある変化が生じるところも見応えありです。
派手なことや斬新な展開はないけど、良い話が観たい、という時に間違いなくおすすめなお話です。
6.バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作
タイムトラベルと冒険活劇と言えば!の超名作シリーズです。
主人公マーティとドクの名コンビが、さまざまなタイムトラベル先であらゆる知恵と技術と機転を駆使して困難に立ち向かいます。
二人の友情とマーティの奮闘ぶりに目が離せないのは毎度のことですが、最終盤でマーティに見られる成長も見どころの一つです。
まだ観たことない方には一刻も早くご覧になることをお勧めします。笑
「いやー映画ってほんっとに良いもんですね」と言いたくなること必至の冒険物語です。
おわりに
まとめて見てみると、一つ一つがエンタメとして完成度が高いのはもちろんなのですが、しみじみ噛みしめたくなる余韻やメッセージを持った作品ばかりです。
時間って身近なテーマだからこそ、自分の生活と重ね合わせてあれやこれや省みたり、こんな冒険がないかなーとワクワクしたりしてしまうものかもしれません。
読んでいただいた方のおうち時間も、より楽しく充実することを願っております。
またテーマに沿って映画を紹介する記事を書きたいと思います!