ヒロインが活躍する映画10選
ヒロインが恋愛以外の領域でもかっこよく活躍する映画をまとめてみました。
恋愛で活躍するのはお約束のため、それ以外の活躍がみとめられた作品のみ計上しています。
実在の人物を描いた作品
『エリン・ブロコビッチ』
法律に関わる専門教育を一切受けていないにも関わらず、米国史上最高額の賠償金を勝ち取った女性の物語です。
逆境にもめげずパワフルに働く彼女の奮闘ぶりもさることながら、
健康被害を受けた住人のために大企業と闘う強い正義感にも胸を打たれる名作。
主演のジュリア・ロバーツは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
『ハンナ・アーレント』
20世紀で最も重要な哲学者のひとり、ハンナ・アーレントの姿を描いた映画です。
ドイツ生まれのユダヤ人ですが、第二次大戦中の迫害を避けてフランス、のちにアメリカへ亡命します。
戦後、重要戦犯として逮捕されたアイヒマンの裁判がイスラエルで行われたため、
公判を傍聴して考察記事を発表しました。
しかし、「ユダヤ人のアーレントがアイヒマンを擁護した」との誤解を招き、
大論争を巻き起こしました。
終盤の講義でその非難を一蹴し、あらためて自らの考察を語る場面が圧巻です。
『テルマ&ルイーズ』
この2人は実在の人物ではありませんが、実在の女性から着想を得て描かれています。
モデルの人物の人生はもっと陰惨で救いがありませんが、本作については痛快で儚いロードムービーとして名作に数えられています。
だんだんとヒロインが旅の中で変わっていくところが見事です。
恋も仕事も
『ブリジット・ジョーンズの日記』
恋愛ギャグ漫画のような物語。
ラブストーリーのヒロインと思えないほどの容赦ない受難ぶりが印象的です。笑
ヒロインのブリジットが、何かとうまくいかない仕事や恋愛に七転八倒しながら、幸せを求めて突き進む様子は観る者を応援者に変えてしまいます。
主演のレニー・ゼルウィガーはアメリカ人ですが、完璧なイギリス英語を披露しています。
男性のメインロールは、ともにイギリスを代表する俳優ヒュー・グラントとコリン・ファースです。
『メラニーは行く!』
NYで活躍するデザイナーのメラニーが、過去を清算しに故郷のど田舎に帰省する話です。
ありったけの田舎あるあるを詰め込んだコメディであるとともに、
故郷を離れて都会で頑張る人への応援歌でもある映画だと思います。
たくさん笑えて爽快なエンディングを迎えられる映画が観たい時におすすめです。
『キューティ・ブロンド』
彼氏から「優秀な人としか結婚しない」と突き放され、一念発起したヒロインのエルがハーバード・ロースクールで奮闘する話。
一目でお洒落好きとわかる彼女を第一印象で判断する人々と闘いつつ、
様々な人々と出会い成長していく過程を描きます。
前向きで元気なヒロインからポジティブな気持ちを貰える映画です。
単なる「お洒落女子」だったエルが、知的な情熱家に成長していくのが見どころ。
孤高のヒロイン
『シャーロット・グレイ』
第二次大戦下のイギリスとフランスが舞台。
出征後に消息を絶った恋人の情報を手に入れるべく、ナチス占領下のフランスに潜入したシャーロット・グレイ。
片田舎の農家に住みながら、ユダヤ人の孤児や、家主の老人、その息子と戦争の時代を生き抜いていく。
関わった人々に何もしてあげられない無力感や、自分の本名すら知ってもらえない孤独に悩みながらも、敢然と戦うシャーロットの姿が印象的でした。
『ブラックブック』
こちらも第二次大戦下の女性スパイを描いた作品。
オランダに暮らすユダヤ人のエリスは、ドイツ軍の襲撃で家族を皆殺しにされる。
ナチスへの復讐を誓った彼女は、スパイとしてドイツ軍の重要人物の秘書になる。
スパイになる前にも、なった後も、そして終戦後も、次々に過酷な運命がエリスに襲い掛かります。
しかし、生きることを諦めず、強く自分を持って闘いぬく姿に胸を打たれます。
サスペンスとしても高い評価を得ている作品です。
『ドラゴン・タトゥーの女』
孤高のダークヒロイン、リスベット・サランデルが大活躍する北欧ミステリ。
このシリーズの魅力は、リスベットのかっこ良さが半分、謎の緻密さが半分と言っても過言ではないでしょう。
社会的に大きなハンデを負いながらも、冷静沈着、頭脳明晰な彼女が快進撃を繰り広げたり、逆境を打破していく姿が読者・視聴者を捕らえて放しません。
おわりに
『風と共に去りぬ』
忘れられないヒロインと言えば、スカーレット・オハラに触れないわけにはいきません。
南北戦争の戦前から戦後に渡り、スカーレットの半生を描く壮大な大河ドラマでありヒューマンドラマです。
並べてみると大物ヒロインが 揃って壮観な眺めです。
まだ記事を書いていない『シャーロット・グレイ』や『ブラックブック』もいずれレビューにしたいと思います。
それではまた。