外国語を聴く練習
前回の読む練習に引き続き、外国語のリスニングの練習について書きます。
自分のリスニング練習を振り返ると、「好きだったし上手くなりたかったから沢山聴いた」というのが全てです。
何かを聴くだけで喋れるようになったとか、こんな練習をすれば何でも聞き取れるようになる、といった方法は特にありませんでした。
月並みですが、大量に聴くうちに少しずつ聞き取れるようになりました。
ごく普通の学習者の私ですが、今まで使ったものやサービスの中で、特に練習に役立ったなーと思うものをまとめてみました。
映画やドラマ
映画やドラマを観るのは、内容を楽しむのが一番の目的ですが、語学の練習にも少なからず役立ちます。
日本語字幕を見ながらであれば、練習としてはそれほどシビアではなく、ゆるりと楽しめます。
原語字幕つきで観ればもっと良い練習になるでしょう。
短期的にリスニング力を上げるには、ドイツ語ならドイツ語、スペイン語ならスペイン語、アメリカ英語ならアメリカ英語の作品を立て続けに観ることです。
私は資格試験の前にこれをやっています。
あくまで短期的に上げるだけなので、観続けなければ力は元に戻ります。
ドラマや映画で外国語を学ぶ利点は下記の通りでしょうか。
- 話の文脈に結びついた言葉は覚えやすい
- 口語的なフレーズを覚えるのに役立つ
- 命令形の練習になる
逆に難点はこのあたりです。
語学練習用に作られるものではないので致し方なし。
- 聞き取りやすくない台詞もしばしばある
- 字幕が内容を端折り過ぎていて、原語の台詞との対応を追えないことがしばしばある
Voice of America
YouTubeにもPodcastにもありとあらゆるコンテンツを公開しているアメリカ国営放送。
VOAは隙間時間を活用してのリスニングにもってこいです。利点は以下の通り。
- 英語字幕が付いている
- 正しい英語でゆっくり/はっきり話してくれる
- 一つのユニットが数分程度で収まるので数をこなしやすい
- 文法学習から時事用語までトピックが幅広い
- 内容的にもすっきり完結させてくれる
VOAが理解しやすくなってくるのと合わせて、普通の速度のニュースなどを聴く練習を始めれば丁度いいかもしれません。
Deutsche Welle Langsam gesprochene Nachrichten
続いてドイツ語のリスニングについて。
ドイツ語もラジオ局Deutsche Welleが出している語学学習用チャンネルがあり、ニュースをゆっくり読んでくれると言う素晴らしい音声を毎日公開しています。
こちら↓が公式ウェブサイト。
英語圏と違って日本に輸入される映画が少ないので、学生時代はひたすらこれを聞いていました。
公式ページでスクリプトも見られるので、ドイツ語を読みながら聞く、密度の濃い練習ができます。
下記のメリットがあります。
難点としては、ラジオニュースなので映像がないことが挙げられます。
ZDF公式アプリ
ドイツの国営放送ZDFがリリースしているアプリZDF Mediathekでは、最新のニュースやドラマ、ドキュメンタリーが観られます。
ゆっくりの音声では物足りなくなってきたら、こちらでニュースを見るのがお勧めです。
毎日の主要なニュースを1〜2分でまとめているheute expressというプログラムがあり、効率良くニュースチェックができるので、よく聴いています。
下記のようなメリットがあります。
- 標準的な速さのリスニング練習ができる
- 映像を見ながらリスニングができる
- ニュースからドラマまで幅広いコンテンツがある
反対にデメリットというと下記の通り。
- どのプログラムも公開期間が短いので、興味を持った番組はすぐ観ないと消えてしまう
- スクリプトが見られない
英語、ドイツ語のリスニング練習に役立つものをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
リスニング練習がしたい方の参考になれば幸いです。
それぞれのものやサービスに特徴があるので、目的に合わせて役立てていただければと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。