本と映画と時々語学

書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。

映画『麗しのサブリナ』

午前10時の映画祭で観てきました。

オードリー・ヘプバーン作品鑑賞4作目(レビューは3本目)です。

割とネタバレしますが、ラストは明かしません。

 

 

あらすじ

ロングアイランドのララビー家は、事業を切り盛りする長男ライナスと、

放蕩息子で女たらしの次男デヴィッドの兄弟が対照的。

デヴィッドは、運転手の娘サブリナから一途に慕われていたが、

社交界の美女に夢中で彼女のことは眼中にない。

しかし、サブリナがフランス留学を終えて帰ってくると、美しく変貌した彼女にデヴィッドは夢中になる。

兄ライナスは、事業拡張のためデヴィッドに戦略的結婚をさせようとしていたが、サブリナの帰国で計画が危うくなってしまう。

あの手この手でサブリナの関心を逸らそうとするライナスだったが、事態は思わぬ方向へ向かっていく。

 

ビリー・ワイルダーによるコメディ

本作は、コメディの王様ビリー・ワイルダーが監督・脚本を務めています。

どおりでただの恋愛映画じゃなく良質なコメディだと思いました。笑

サブリナの一途さ、

サブリナを見守る屋敷の面々の温かさ、

サブリナを追いかけるデヴィッドの滑稽さなど、

随所にコメディ要素が散りばめられています。

しかも、序盤のある場面でクスッとなった出来事を伏線として、後半でもう一度笑かしに来ます。

一粒で二度おいしい。

 

恋に落ちたふたり

社交界の女性を次々に追い掛け回していたデヴィッドは、フランス帰りで垢ぬけたサブリナに夢中になります。

サブリナは装いが美しくなっただけでなく、自信をもって恋愛や人生を楽しむことも身に着けたようですから、好きになってしまうのも納得です。

デヴィッドが振り向いてくれたことを喜びつつも、決して気取らず落ち着いているサブリナですが、ライナスは事業のために彼女をデヴィッドから引き離さねばなりません。

予期せぬケガでデヴィッドが動けなくなったのを幸いに、ライナスはデヴィッドが結婚するまで、彼に代わってサブリナの相手をすることにします。

仕事人間の自分を理解してくれる女性なんていない、

だから政略結婚は私じゃなくお前がするのさHAHAHA

と弟に語ったライナスですが、あらゆる事業を制してきた彼に予想外の事が起こります。

サブリナがライナスまでも魅了してしまったことです。

しかも相手もまんざらじゃなさそう。

仕事人間だったライナスは自分の感情に戸惑いますが、

サブリナもまたデヴィッドを好きなはずの自分の心に疑問を覚えます。

 

全部まとめる終盤

サブリナの思いはどうなるのか?

ライナスは仕事と恋心にどう決着をつけるのか?

政略結婚の行方は?

という複数の仕掛けについて、終盤ですべて大々的な解決が行われます。

広げた風呂敷はきちんと畳むのがワイルダー先生の持ち味です。

1950年代の映画ですので、派手な映像効果もラブシーンもありませんが、

最後まで続きが気になる展開を見せてくれます。

 

若さ全開のオードリー・ヘップバーン

本作はヘップバーンの初主演作『ローマの休日』の翌年に公開されています。

ハリウッド女優としてはまだまだキャリア初期の彼女ですが、若く無邪気な美しさは前作に引き続き絶好調です。

演技力はまだ発展途上だったかもしれませんが、ジバンシィのドレスや、サブリナパンツを着こなす華奢なスタイルが美しかったです。

ジバンシィのドレスは、『ティファニーで朝食を』でも惜しみなく披露されています)

 

サブリナのキャラクターは、特別頭がいいわけでも、特別な能力があるわけでもないけれど、可愛らしく明るい女性といったところ。

典型的な朝ドラのヒロインみたいですね。

折れそうに細い体型や、こうしたキャラクターからすると、特に日本で人気が出たのも理解できます。

 

おわりに

この映画は人が死んだり、派手にラブシーンを繰り広げたりしないので、ある意味夏休み期間に上映するにはぴったりかもしれないと思いました。笑

ただ、ライナスとデヴィッドがサブリナより明らかに年上すぎるので、それは物議を醸すかもしれません。

ほかの作品と同じく、ストーリーだけでなく、衣装も含めたヘップバーンの魅力も楽しめる映画でした。

幸せなコメディが観たい方におすすめの映画です。

 

 

 

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