ドイツのエレクトロ・ポップバンド、Glasperlenspielをご紹介します。
バンド名は直訳すると「ガラス玉遊び」です。
ドイツの文豪ヘルマン・ヘッセの小説『ガラス玉演戯』から名づけられました。
Glasperlenspielのプロフィール
このバンドは元々、南ドイツのシュトックアッハで結成された7名のバンドでした。
当時は Crazy Flowers というグループ名で、コピーバンドとして活動していました。
後にGlasperlenspielとなる2人、カロリン・ニムチェクとダニエル・グルーネンベルクは、あるバンドプロジェクトでドイツ語のオリジナル曲を披露し、それがきっかけでデュオとしての活動を始めます。
Keine Zeit(英語で言うと No Time)というユニット名での活動を経て、2010年から現在の Glasperlenspiel という名称になりました。
カタカナで書くとするならグラスパーレンシュピールです。長い。
現在は、メインボーカルのカロリン、ボーカルとキーボードのダニエルに加え、パーカッション、ベース、ギターのライブメンバー3人を加えたバンドとして活動しています。
透明感のある編曲と歌声
Glasperlenspielの曲の大きな特徴は、 透明感のある編曲です。
エレクトロ・ポップのかっこよさが程よく押し出されています。
こちら↓はリスボンの風景が印象的なMV。
ドイツの音楽は濃すぎる…と思って引いてしまうことも多々あるのですが、エレクトロ側に走り過ぎずポップ寄り要素とのバランスが良いのでお気に入りです。
こちら↓はキャリア初期に書かれた曲で、ダンスや曲だけでなく歌詞も良きかなです。
Du sagst warum bist du so still?
Und du meinst ich weiß nicht, was ich will
Du siehst mich mit geschlossenen Augen
Würdest dich in meiner Welt verlaufen
…
Ich bin ich
Ich bin ich auf meine Weise
Ich bin ich
私がどうしてそんなに静かなのかと訊くけど
私は欲しいものを分かっていないんだと言うけど
あなたは目を閉じたまま私を見てる
私の世界で道に迷ってしまうでしょう
…
私は私
私は私のやり方で、私で居る
私は私
「うっせーよ放っといてくれよ!」「どうせ根暗だよ!」
と一度でも思ったことのある人なら、思わず共感してしまう歌詞です。
編曲だけでなく、ボーカルのカロリンの声も透明感があって良いです。
可愛らし過ぎず、かっこ良すぎず、ほどよく艶っぽい感じ。
一方、こちら↓は低めの音が多いこともあってか、かっこ良さに針が触れた歌い方をしています。
映像もひたすらかっこ良さを追及しています。
歌詞はざっくりまとめると「君がサングラスしてシャンパンを飲むような、イケてる生活を望んでるのはわかってるから叶うと良いね、でも僕は君が望んでもそうはなれないから」 といった、やや切ない内容です。
歌詞が全部映像に表示されているので、ドイツ語の勉強に丁度良かったです。
しかし、ベルリンやフランクフルトのような大都会なら、こんな六本木に溢れるリア充みたいな人たちがいるんでしょうか。
留学先が長閑なところだったので、いまいちわからないながらも「へえー」と歌詞を聴いておりました。
おわりに
YouTubeのおかげで様々な歌手を発見してきましたが、この人たちもその出会いのうちの一つです。
ゴリゴリのテクノ以外の、スタイリッシュなドイツの音楽を発掘できるよう今後も探索活動を続けたいです。
とりあえず、カロリンのビジュアルと声が曲の雰囲気に合っていてとても好きになりました。
また素敵な歌声の持ち主に出会いたいです。
短いですが、今日は此処まで。

- アーティスト: Glasperlenspiel
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2014/10/31
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