本と映画と時々語学

書評、映画評など書き綴りたいと思います。

TOEICとTOEFL

久しぶりに語学学習についての記事を書きます。

原点に立ち返って英語を、その中でもメジャー資格であるTOEICTOEFLについてまとめます。

 

 

 TOEICについて

TOEICは990点満点の試験で、リスニングとリーディングの問題で構成されます。

TOEIC Speaking & Writing(通称:TOEIC SW)と呼ばれるバージョンもありますが、単にTOEICと言うときは一般的にリーディングとリスニングのみの試験を指します。

どちらのセクションも、問題はすべて選択式です。

与えられた情報を基に選択肢を選ぶだけなので、帰国子女レベルであれば800~900点台がデフォルト、特に英語圏の在住経験がなくてもそのレベルの点数が取れる人は割とよくいる試験です。

しょっちゅう開催されており、受検料は税込6千円以内、高得点なら就職にも役立つと言うことで非常にメジャーです。

しかし、日本と韓国以外ではほぼ使われていないため、高得点の威力はドメスティックなものに留まります。

ビジネスシーンを意識しているのか、会議やアポイントメントなどに関わるトピックが多く出てきます。

 

TOEFLについて

TOEFLは120点満点の試験で、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングすべての項目が含まれています。

現在実施されているTOEFL iBT試験は、予約した時間にテストセンターに行き、割り当てられたPCの席に着き、ガイダンス画面を見せられた後に、画面に出てくる指示に従ってテストを受けると言うものです。

リーディングやリスニングは回答の選択肢を選ぶ形式ですが、

ライティングはPCにタイピングして文章の要約や英作文を行ったり、

スピーキングではヘッドセットに回答を話しかけたりと、

アウトプットの能力もばっちり求められる試験です。

基本的にアメリカの大学の入学資格として使われることが多いため、

リーディングのトピックが大学っぽかったり、

リスニング問題で出てくる場面が大学生活の一幕だったりします。

また、自然科学を中心に理系ネタがたびたび登場するのも特徴の一つです。

受検料はドル建てで、為替によって日本円価格が変わりますが、まず1万円は超えます。

英語圏の大学入学用とは言いましたが、イギリスであれば同じ用途にIELTSなる試験が開催されていますので、確実に使えるのはとりあえず米国ということになるでしょう。

 

2つの試験の比較

  • TOEICは日本国内での就活用、インプット能力をはかるもの
  • TOEFL英語圏(主に米国)の大学入学用、インプット・アウトプット能力両方をはかるもの

と大まかに整理できます。

 

難易度はTOEFLが圧倒的に高いです。

TOEICは独学が比較的容易ですが、TOEFLの場合は話したり書いたりした回答に対して添削を受ける必要があるでしょう。

また、要求される語彙も、TOEFLのほうが日常会話的な内容に加えてアカデミックな語彙も準備する必要があります。

短い選択肢を選ぶだけのTOEICと違い、論理的に無理のない回答を作る能力が要ります。

できれば自分の回答に対して個別に指導を受けられる環境で練習したほうがいいです。

 

おわりに

名前を聞くことが多い2つの資格についてまとめてみました。

 TOEICは話したり書いたりする試験がないため、国外では英語力をはかる基準にTOEFLが使われることが多いようです。

何の違いがあるの?と思った方の参考になれば幸いです。

私自身は、受験勉強で得た知識を下敷きに練習して、TOEICはそれほど苦労することなく940点〜950点台をキープしていますが、
TOEFLは青息吐息のテスト対策で80点台(120点満点)に乗せた記憶があります。

ただ、骨太なテストであるからこそ、本場でもばっちし実力の証拠として働いてくれると思います。

それでは。

 

 

TOEFLテスト英単語3800 4訂版(音声DL付)

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