本と映画と時々語学

書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。

ドラマ『デスパレートな妻たち』2

前回の記事に引き続き、米国ドラマ『デスパレートな妻たち』をご紹介します。

概要は前回のエントリーでご紹介したので、この記事では見どころについてとくと語りたいと思います。

 

 

4人の人生の変化

各シーズン20話以上、それがシーズン8まであるので、何と言ってもボリュームが多いです。

その間、物語の舞台となるウィステリア通りでも長い時間が経過します。

メインロールの4人も、そのパートナーも、彼らの子どもたちも歳をとり、恋愛、離婚、再婚、別居、出産、闘病、服役などを経験します。

基本的にはめちゃくちゃストーリーの濃い昼ドラみたいな話なのですが、家庭生活とキャリアの両立、パートナーとの愛情、親子の絆など、バカにできないメッセージがたくさん込められています。

シーズン1の時点で、一番若いガブリエルでも30歳前後ですので、完結の時点で4人はアラフォーないしアラフィフ世代になっています。

 永遠に歳を取らず、何年も似たようなトピックにうつつを抜かすというのではなく、現実世界のように時間や時代が進行。

長期間人気だった理由の一つでしょう。

単なるドラマ作品を観ているだけでなく、登場人物たちの人生を目撃しているような気持ちになれます。

マンネリ化せず、次々に新しい展開を打ち出すことにも一役買っていました。

歳をとっても友情や愛情のある人間関係を諦めず、全力で生きていたメインロールの4人に元気をもらうこともできました。

 

また、このドラマでは、キャリアと家庭生活の両立への悩み、思春期の子どもたちとの意思疎通の悩み、経済的困難、不妊や流産など、いろいろな人の人生に共通する悩みも描かれます。

SATCでもそうでしたが、多くの人が直面する問題や悩みを描くことによって、登場人物と視聴者の距離をぐっと近づけることに成功しているドラマでもあるでしょう。

 

4人を取り巻く人々

4人はそれぞれに個性的なパートナーや(元)夫を持っています。

バリバリのキャリアウーマンのリネットと、職業人としての優劣に悩み続けるトム

豪華絢爛な暮らしを望むガブリエルの願いを叶えてあげる一方で、当初彼女の寂しさには気づかないカルロス

スーザンを裏切って離婚したのに、何かと望まれないタイミングでウィステリア通りに姿を現わすカール

ブリーの完璧な家事を「息苦しくなる」と評しながら、彼女の葛藤に気づかないレックスなど。

リネット、スーザン、ブリーにはシーズン1開始当時から子どもがいますので、親子の人間関係も見どころの一つです。

個人的には、ガブリエル夫妻が一番好きです。

ガブリエルは、演じているエヴァ・ロンゴリアがとにかく美しいというのも、我儘で自分の欲しいものに貪欲なところも好きです。

カルロスは当初、優秀で彼なりにガブリエルを愛しているけれど傲慢な富豪として描かれます。

しかし、経済的困難、服役、不妊、出産などをともに経験していくうちに、ときには絶望的な仲違いをしつつも、かえって、お互いがなくてはならないパートナーであることを実感します。

特にカルロスの成長、器がどんどん大きい人物になっていくところは驚きでした。

根は良い人のようで、時折、傲慢なビジネスマンとしての一面と、博愛主義に生きて社会に貢献したい内面との相克に苦しむ時もあります。

登場人物のライフステージだけでなく、内面的変化が実感できるのもまた、ストーリーの多様性に貢献していました。

 

もう一つのみどころ 

ガブリエルやブリー、ルネのファッションが素敵で目が離せません。

特にガブリエル!

彼女は4人の中でも一際輝く美貌とラテンの色気の持ち主です。

同時に極度の物質主義者であり、高価なものやブランド品に目がありません。

着る服一枚一枚、使うバッグの一つ一つにハイブランドの輝きがあり、目を奪われます。

高級品ばかり身につけているだけでなく、終盤で強調されている通り、組み合わせのセンスも天才的です。

途中から、目まぐるしく変わる彼女の衣装を目当てに観続けるようになったと言っても過言ではありません。

 

おわりに

放送終了からだいぶ時間が経っていますが、まったく色褪せない面白さのある作品です。

4人のうちの誰かに共感したり、時にはツッコミを入れながら、多くの人に楽しんでもらいたいと思います。

 

 

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