本と映画と時々語学

書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。

映画『ノッティングヒルの恋人』

アラサー勢も夢中になれる恋愛映画をご紹介します。

個人的にはイギリスを代表する恋愛映画と思っています。

同分類で『ラブ・アクチュアリー』を挙げる方も多いですが、私の中では不動のNo.1です。

というか、もっと早く観れば良かった!
名作名作と言われてたのにあらすじが安っぽく感じて食わず嫌いだったのを後悔。

  

 

あらすじ

ロンドンはノッティング・ヒルで旅行書専門の書店を営むウィリアムは、友人に恵まれつつも仕事・恋愛ともに冴えない日々を送っている。

ある日、書店にハリウッドのスター女優アナ・スコットが現れ、ウィリアムに連絡先を伝えて行く。

その日はウィリアムにとってのみならず、アナにとっても、別世界の住人との唯一無二の恋愛の始まりだった。

 

ディティール描写の妙

小ネタやクスッとなる人物描写が出し惜しみのないペースで仕込まれていて、飽きさせない映画です。

日本のドラマで言うとクドカン作品『あまちゃん』や『タイガー&ドラゴン』を思い出させます。

登場人物のキャラが立っていたり、細かい描写に妙なリアリティがあったりして、いつの間にか登場人物や物語の世界観を好きになってしまう感じです。

この映画については、主人公ウィリアムの「どこにでもいる普通のお兄さん」ぶりが良い。

金持ちでもなく、モテまくるわけでもない彼が、映画スターのアナに戸惑いながら近づいていく様子を見守るうちに、観ている人間はいつの間にか応援態勢に入ります。

図らずもメディア関係者のふりをすることになってしまった場面では、ウィリアムと一緒にはらはらしながらもつい笑ってしまいます。

一方で、普通のお兄さんぽくしててもヒュー・グラントは充分に見目麗しいので、眼福も得られること間違いなしでしょう。

ジュリア・ロバーツはハリウッド女優ながら地に足のついた大人の女性を演じています。

気品が溢れながら人間味もある、こちらも思わず好きになってしまう憎いキャラクターです。

 

名脇役の友人たち

ウィリアムのルームメイト・スパイクを始めとした個性豊かな友人たちも見どころの1つです。

仕事や生活の背景は違うけれども、打ち解けた様子から仲の良さが見て取れます。

皮肉の効いた冗談も気まずくならずに言い合える雰囲気。冗談がいちいち面白いのも良いです。

アナが来た時には心底たまげつつも温かく迎え、ウィリアムの恋愛の行く末を一緒に心配してくれます。

終盤、友人一同力を合わせてとある作戦に踏み切るところは恋愛映画史に刻まれる名場面ですね。

 

おわりに

コメディとして完成度が高いからなのか、イギリス的皮肉が成せる技なのか、王道恋愛映画な展開に嫌味がありません。

こんな夢みたいな恋ないでしょーと思いつつ見始めたのに、親近感のある人物描写に引き込まれてしまいました。
ブリジット・ジョーンズの日記と同じく、主人公の恋を応援する友達がみんな温かくて良い。

 

話の内容とは関係ないけど、イギリス英語良いなってまた思ってしまいました。
長らくロンドンは猥雑なイメージが強くて大陸ヨーロッパや北欧のが綺麗だよなあと思ってたけど、ノッティングヒルという街の雰囲気が魅力的に見えました。

短いですが、今日はここまで。