本と映画と時々語学

書評、映画評など書き綴りたいと思います。

映画『真夏の方程式』

暑くなってきたのでこの映画を思い出しました。

探偵ガリレオシリーズの劇場版第2弾で、原作は同名の長編小説です。

以前、劇場版第1弾『容疑者Xの献身』のレビューを書いたので、第2弾もご紹介したいと思います。

遠慮会釈なくネタバレします。

 

  • あらすじ
  • 親子の愛
  • 夫婦の愛
  • おわりに

 

あらすじ

海洋探査に関する説明会に、識者として出席を依頼された湯川は、海の美しい片田舎・玻璃ヶ浦を訪れる。

玻璃ヶ浦で探査反対を唱える反対派住民の中には、過激な環境活動家のような若い女性・川畑成実もいた。

ある日、玻璃ヶ浦の海岸で、湯川の滞在する民宿に同じく宿泊していた中年の元刑事が死亡しているのが見つかる。

死の背景を探るため警察の捜査が始まり、湯川も協力することになるが、徐々に、事件の発端は29年前のある出来事にさかのぼることが明らかになっていく。

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映画『ブリジット・ジョーンズの日記』

アラサー勢も夢中になれるラブコメディをご紹介します。

コメディ要素が強く、少女漫画におけるギャグ漫画を見ているような気分になります。笑

ネタバレを盛大にかましながらレビューを書きます。

 

  • あらすじ
  • 恋愛ギャグ漫画
  • 明るいブリジットと温かい友人
  • 変態上司と弁護士マーク
  • おわりに

 

あらすじ

ロンドンの出版社で働くブリジット・ジョーンズは32歳の独身女性。

思うように痩せず、彼氏のできない日々を過ごしている。

クリスマスに帰省した際に幼馴染で現在は弁護士のマークに再会するものの、全くときめく展開にはならなかった。

そんな中、上司のダニエルと良い雰囲気になりデートを重ねるも、彼の浮気が発覚する。

そしてマークとの関係は、仕事上の巡り合わせも手伝って変わり始めようとしていた。

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映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

ハリウッドのクライムコメディをご紹介します。

米国に実在した詐欺師のエピソードをもとに、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化されたお話です。

もう1人の主人公としてトム・ハンクスが彼を追う捜査官役を務めています。

 

あらすじ

高校生のフランク・アバグネイルは、両親の離婚が持ち上がったことにショックを受け家を飛び出してしまう。

すぐに食うに困った彼だったが、パンナム航空のパイロット、医師、法律家などになりすまし、あらゆる職業のプロを演じるとともに、偽造小切手で巨額の金を手に入れる。

一方、アバグネイルの偽造小切手行使に気づいたFBI捜査官カール・ハランティは、彼を執念深く追い続けるもあと一歩のところで取り逃がし続けてしまう。

フランクとカールの逃亡追跡劇は、州も国もまたいで続けられていく。

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ドイツ語検定とは

ドイツ語学習歴についてちょくちょく触れていますが、今回は持っている資格の一つであるドイツ語検定について書いてみます。

だいぶ学習歴が長くなってから受けたこともあり、1年半ほど前に1級を取得しました。

 

  •  ドイツ語検定とは
  • 他の資格と比べて
    • 筆記試験
    • リスニング
    • 口頭試験
  • ドイツ語検定取得のメリット
  • おわりに

 

 ドイツ語検定とは

正式名称はドイツ語技能検定試験と言います。

試験の事務局は、公益財団法人ドイツ語学文学振興会といい、日本の組織です。

だからというわけではありませんが、日本国内でのみ威力を発揮する資格と言って良いでしょう。

1級、準1級、2級、3級、4級、5級があります。

年に2回試験が開催されますが、1級、準1級は冬期のみ開催です。

隣り合う級は併願可能です。

検定料は級により異なり、上の級になるほど高額になります。

郵送またはインターネットで申込ができます。受検資格は特段設けられていないため、申込と検定料支払をすれば誰でも受検することが可能です。

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映画『横道世之介』

東京と長崎を舞台とした邦画をご紹介します。

吉田修一の小説を、沖田修一監督、高良健吾主演で映像化した映画です。

学生時代を懐かしく振り返りたい方、ゆるりとした邦画を楽しみたい方にお勧めです。

ネタバレしながらレビューを書きます。 

 

  • あらすじ
  • 大人になること
  • 学生時代を終えた後
  • おわりに

 

あらすじ

横道世之介は高校を卒業後、法政大学に通うため長崎の実家から上京して一人暮らしを始める。

これまで一緒に暮らしてきた家族や友人と離れ、世之介は新しい友人知人や、気になる女性と出会う。

アルバイトやサークル、ほどほどに授業をこなしながら、世之介や友人たちは、その後の自分を作ることになる経験を緩やかに積んで行く。

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映画『グランド・ブダペスト・ホテル』

架空の国を舞台とした渋めなコメディをご紹介します。

ある意味クライムコメディでしょうか。

登場人物に強い個性を持たせてストーリーへの興味を掻き立てさせるのはとてもイギリス的な手法だと感じます。

そんなこともあってイギリス映画にカテゴリ分けをしましたが、イギリスとドイツが共同製作国となっている映画です。

ネタバレをかましつつご紹介します。

 

 

あらすじ

ズフロフカ共和国のグランド・ブダペスト・ホテルで休養していたとある作家は、毎日ホテルに現れる老人に興味を示して彼の過去を尋ねてみることにする。

すると老人は少年時代に、このホテルで見習いとして働いていた時のことを語り出す。

彼は伝説的な存在であったコンシェルジュのグスタフ氏の徒弟として、移民後にベルボーイとして働き始めたのだった。

一部の顧客から熱狂的な支持を受けていたグスタフだったが、ある日彼を贔屓にしていた顧客が死んだのを機に事件に巻き込まれる。

ゼロはグスタフの騒動に問答無用で巻き込まれると同時に、彼の苦境を打破すべくともに奮闘することとなる。

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映画『エヴァの告白』

 しみじみと愛について考えたいときにお勧めの映画をご紹介します。

トーリーはシンプルですが、いつまでも印象に残る映画です。

 

  • あらすじ
  • エヴァの強さ
  • ブルーノの弱さ
  • おわりに

 

あらすじ

ポーランド人のエヴァは、妹とともに移民するため長い船旅の末にニューヨーク・エリス島へ到着した。

しかし、入国審査で妹だけが病気のため隔離されてしまう。

親戚の迎えもなかったために審査を通過できなかったエヴァは、表向きは興行師をしているブルーノの手引きで不法滞在することになる。

妹の療養費を払うため、ブルーノの仲介で娼婦に身を落とすエヴァ

信仰と妹への想いだけをよすがに懸命に生きるエヴァを、いつしかブルーノは愛するようになる。

しかし、エヴァの美しさがブルーノのいとこオーランドの目に止まったことから歯車が狂い始める。

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